いい人なのに、なぜ決められなかったのか

2026-01-09

「いい人ですね」

そう言われて終わる出会いが、
これまでにいくつもありました。

否定できない。
嫌なところがあったわけでもない。
でも、前に進む決め手が見つからない。

あの感覚だけが、いつも少し残っていました。

婚活パーティーやマッチングの場では、
短い時間で「何か」を決める空気があります。

会話は成立している。
相手も誠実そう。
条件も大きく外れていない。

それでも、
「この人だ」と言えるほどの確信は持てない。

けれど、その迷いを口に出す余地はあまりありませんでした。

多くの場所では、
決められないこと自体が、
どこか悪いことのように扱われます。

慎重すぎるのでは?
贅沢なのでは?
もっと積極的になるべきでは?

そんな言葉が、
自分の中に静かに積もっていきます。

でも、あとから思うのです。

あのとき決められなかったのは、
相手が悪かったからでも、
自分が未熟だったからでもなく、

ただ、
気持ちが追いついていなかっただけなのではないか、と。

人の気持ちは、
スケジュール通りには動きません。

数分の会話で確信が持てる人もいれば、
何度か言葉を交わして、
ようやく輪郭が見えてくる人もいます。

どちらが正しい、という話ではありません。

決められなかった出会いの中にも、
意味はあったと思っています。

安心して話せたこと。
自分が何に違和感を覚えるのかに気づけたこと。
「こういう関係は大切にしたい」と思えたこと。

それらは、
次の出会いに何も残さなかったわけではありません。

Melu Online は、
そうした「決めきれなかった時間」を
否定しない場所でありたいと考えています。

すぐに結論を出さなくてもいい。
比べなくてもいい。
焦らなくてもいい。

言葉が追いつくまで、
そのままでいられる出会いもあっていい。

「いい人だった」
それだけで終わった出会いがあったとしても、

それは失敗ではなく、
途中で立ち止まっただけなのかもしれません。

そう思える余白を、
ここに残しています。

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