決められなかった出会いが、何も残さないわけじゃない
決められなかった出会いのことを、
あとから思い出すことがあります。
いい人だった。
嫌なところは特になかった。
でも、前に進む決断はできなかった。
その結果だけを見ると、
「何も起きなかった出会い」
だったようにも見えます。
出会いの場では、
決まったかどうかが
すべてのように扱われがちです。
付き合った。
次に進んだ。
結婚した。
そうでなければ、
意味がなかったように感じてしまう。
でも、
本当にそうでしょうか。
決められなかった出会いの中にも、
確かに残っているものがある気がします。
安心して話せた感覚。
無理をしていない自分。
違和感に気づけた瞬間。
それらは、
関係が続かなかったからといって、
消えてしまうものではありません。
「決められなかった」という事実は、
ときに自己否定につながります。
自分は慎重すぎるのではないか。
もっと積極的になるべきだったのではないか。
選ぶ目が厳しすぎるのではないか。
でもそれは、
結果だけを見ているから
そう感じてしまうのかもしれません。
出会いは、
常にゴールへ向かうものではありません。
誰かと話し、
自分の反応を確かめ、
「これは大切にしたい」「これは違うかもしれない」
そうやって輪郭を作っていく過程でもあります。
決められなかった出会いは、
何も残さなかったのではなく、
「自分がどう在りたいか」を
少しだけ教えてくれた出会い
だったのかもしれません。
すぐに答えを出さなかったこと。
立ち止まったこと。
迷ったままで終わったこと。
それらは失敗ではなく、
自分の気持ちを雑に扱わなかった、
という証でもあります。
Melu Online は、
そうした時間を否定しない場所でありたいと
考えています。
結論を急がなくていい。
比較しなくていい。
何も決めないままの時間があってもいい。
出会いが「形」にならなくても、
心に残るものがあったなら、
それはもう十分に意味のある時間です。
決められなかった出会いが、
何も残さないわけじゃない。
そう思える余白を、
ここに置いています。