楽しくなかった出会いを、引きずってしまう理由
正直に言えば、
楽しくなかった出会いは、
その時点で終わりにして当然だと思います。
盛り上がらなかった。
会話が弾まなかった。
一緒にいても特別な高揚感はなかった。
「これは違うな」と感じて離れる判断は、
ごく自然で、間違いでもありません。
それでも、
なぜか後になって思い出してしまう出会いがあります。
楽しかったわけでもないのに。
もう一度会いたいと思うほどでもないのに。
「本当にあれでよかったのかな」
そんなふうに、引っかかりだけが残ることがあります。
楽しくなかった出会いを引きずる理由は、
未練というより、
判断そのものに納得しきれていない からかもしれません。
その場では
「楽しくないからやめた」
と結論を出したけれど、
心のどこかでは別の感覚もあった。
たとえば、
居心地は悪くなかった。
無理をしていなかった。
疲れは残らなかった。
そういう要素が、
判断を少しだけ曇らせます。
出会いの多くは、
「楽しい/楽しくない」
だけで割り切れるほど
単純ではありません。
楽しくはなかったけれど、
自分を削っていたわけでもなかった。
その曖昧さが、
後から思い返してしまう理由になります。
もう一つ大きいのは、
「もっといい判断があったのでは」
と自分を疑い始めてしまうことです。
楽しくなかった出会いそのものより、
自分の判断力に不安を持ってしまうことが、
引きずる原因になることもあります。
でも、
その場でやめた判断は、
間違っていなかったはずです。
楽しくなかったなら、
続ける理由はありません。
ただ、
その出会いが引っかかったのは、
失敗だったからではなく、
判断基準が一つではなかった
というだけかもしれません。
楽しくなかったからやめた。
それでよかった。
それでも引きずってしまうなら、
それは未練ではなく、
自分の感覚がちゃんと働いていた証拠です。
すぐに白黒をつけられない出会いも、
たしかに存在します。
無理に答えを出さなくても、
その引っかかりが教えてくれるものは、
きっと次に残ります。